琵琶湖のおさかな
アユ
古代湖である琵琶湖には110種の魚介類が生息しています。
そのうち、45種は琵琶湖の固有種です。
でも、そのすべてが漁獲対象になるわけではありません。
琵琶湖の漁獲物で一番多いのは「 鮎 」です。
鮎は一年でその一生を終えることから「 年魚 -ねんぎょ- 」とも呼ばれます。
年魚はほかにもいるのですが一般的には鮎を指すことが多いようです。
琵琶湖では小さく透き通った稚魚を「 氷魚 -ひうお- 」とも呼びます。
俳聖 松尾芭蕉も氷魚を詠んだ句がありますね。
鮎は一般的に塩焼きなどで召し上がる機会が多いかと思いますが、琵琶湖の鮎は
少し異なります。
琵琶湖で育つ鮎はあまり大きくなりません。
大きくても12~3㎝くらいが普通です。
同じ湖産鮎でも河川や養殖池で育つと皆様おなじみのサイズになります。
この大切な資源を確保するために、滋賀県では人工河川を運用して親魚を放流しています。
今年も高島市にある安曇川人工河川で行われました。
親魚が人工河川の河床に産み付けた卵がふ化すると、水流に乗って琵琶湖へ流下します。
そして成長した魚がいろいろな方法で漁獲されています。
また、鮎の産卵保護のために8月21日から11月20日までは採捕が禁止されています。
一部の例外を除き、琵琶湖はもちろん滋賀県内全域が対象となります。
詳しくは滋賀県ホームページをご覧ください。